source: rubycfg_asp/trunk/asp_dcre/tinet/doc/tinet_config.txt@ 315

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SVNプロパティを設定

  • Property svn:eol-style set to native
  • Property svn:keywords set to Id
  • Property svn:mime-type set to text/plane; charset=UTF-8
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1 リリース 1.7、コンパイル時コンフィギュレーション[2014/11/13]
2
31. コンパイル時コンフィギュレーションについて
4
5 TCP/IP プロトコルスタック(以下 TINET)の各種タイミングやパラメータ
6を、 コンパイル時に指定するためのコンフィギュレーションを解説する。
7 TINET を、多様なターゲットに対応するため、以下のファイルを使用してい
8る。 指定するパラメータは、 いずれのファイルで指定してもよい。 また、
9Makefile で指定することも可能である。
10
11 (1) tinet_config.h
12 TINET 全体パラメータを定義し、 以下のファイルをインクルード
13 している。TINET のルートディレクトリに置く。
14
15 (2) tinet_target_config.h(TOPPERS/ASP)
16 ターゲットに依存するパラメータを定義する。 各システムのター
17 ゲット依存部のディレクトリに置く。
18
19 (3) tinet_cpu_config.h(TOPPERS/JSP)
20 プロセッサに依存するパラメータを定義する。config のプロセッ
21 サ略称のディレクトリに置く。
22
23 (4) tinet_sys_config.h(TOPPERS/JSP)
24 システムに依存するパラメータを定義する。config のシステム略
25 称のディレクトリに置く。
26
27 (5) tinet_app_config.h
28 アプリケーションプログラムに依存するパラメータを定義する。
29 アプリケーションプログラムのディレクトリに置く。
30
31 (6) tinet_nic_config.h
32 イーサネットインタフェースに依存するパラメータを定義する。
33 tinet/netdev のネットワークインタフェースのディレクトリに置く。
34 ただし、 汎用のネットワークインタフェース・別名化ファイル
35 nic_rename.h とネットワークインタフェースの制御関数を定義する
36 ファイルをインクルードするようになっている。
37
382. サポートするネットワーク機能
39
40 (1) SUPPORT_INET6
41 IPv6 を有効にする。
42
43 (2) SUPPORT_INET4
44 IPv4 を有効にする。
45
46 (3) API_CFG_IP4MAPPED_ADDR
47 ネットワーク層として IPv6 を選択した場合、 IPv6 の API におけ
48 る IPv6 アドレスとして IPv4 射影アドレスを使用することを可能
49 にする。
50
51 (4) SUPPORT_TCP
52 TCP を有効にする。
53
54 (5) SUPPORT_UDP
55 UDP を有効にする。
56
57 (6) SUPPORT_PPP
58 PPP を有効にする。 ただし、SUPPORT_LOOP と SUPPORT_ETHER とは
59 排他であり、いずれか一つ指定できる。なお、 PPP は参考実装である。
60
61 (7) SUPPORT_LOOP
62 ループバックを有効にする。 ただし、 SUPPORT_PPP と
63 SUPPORT_ETHER とは排他であり、いずれか一つ指定できる。 なお、
64 ループバックは参考実装である。
65
66 (8) SUPPORT_ETHER
67 イーサネットインタフェースを有効にする。 ただし、 SUPPORT_PPP
68 と SUPPORT_LOOP とは排他であり、いずれか一つ指定できる。
69
70 (9) SUPPORT_MIB
71 SNMP 用管理情報ベース(MIB)に準拠したネットワーク統計の取得
72 を有効にする。ただし、TINET 自体は、管理情報ベース(MIB)に準
73 拠したネットワーク統計を提供するだけで,SNMP をサポートしていない。
74
753. ネットワーク全体に関係するパラメータ
76
77 (1) NET_TIMER_STACK_SIZE
78 ネットワークタイマタスクのスタックサイズを指定する。
79
80 (2) NET_TIMER_PRIORITY
81 ネットワークタイマタスクの優先度を指定する。
82
83 (3) NUM_NET_CALLOUT
84 タイムアウト呼出し数、10 以上の値を指定すること。
85
86 (4) NUM_IN6_IFADDR_ENTRY
87 インタフェースのアドレスリスト(IPv6)のエントリ数である。
88
89 (5) NUM_MPF_NET_BUF_CSEG
90 フレームヘッダ + IP ヘッダ + TCP ヘッダサイズのネットワークバッ
91 ファ数を指定する。
92
93 (6) NUM_MPF_NET_BUF_64
94 サイズ 64 オクテットのネットワークバッファ数を指定する。
95
96 (7) NUM_MPF_NET_BUF_128
97 サイズ 128 オクテットのネットワークバッファ数を指定する。
98
99 (8) NUM_MPF_NET_BUF_256
100 サイズ 256 オクテットのネットワークバッファ数を指定する。
101
102 (9) NUM_MPF_NET_BUF_512
103 サイズ 512 オクテットのネットワークバッファ数を指定する。
104
105 (10) NUM_MPF_NET_BUF_1024
106 サイズ 1024 オクテットのネットワークバッファ数を指定する。
107
108 (11) NUM_MPF_NET_BUF_IF_PDU
109 ネットワークインタフェースの最大 PDU(フレームヘッダ長 + MTU)
110 サイズのネットワークバッファ数を指定する。
111
112 (12) NUM_MPF_NET_BUF_IPV6_MMTU
113 フレームヘッダ + IPv6 MMTU(1280)サイズのネットワークバッファ
114 数を指定する。
115
116 (13) NUM_MPF_NET_BUF_IP_MSS
117 フレームヘッダ + IP MSS(576)サイズのネットワークバッファ数
118 を指定する。
119
120 (14) NUM_MPF_NET_BUF4_REASSM
121 IPv4 用の再構成バッファサイズのネットワークバッファ数を指定する。
122
123 (15) NET_COUNT_ENABLE
124 計測するネットワーク統計情報を、 プロトコル識別フラグの OR で
125 指定する。
126
127 PROTO_FLG_PPP_HDLC PPP の HDLC の統計情報
128 PROTO_FLG_PPP_AUTH PPP の認証に関する統計情報
129 PROTO_FLG_PPP_LCP PPP の LCP の統計情報
130 PROTO_FLG_PPP_IPCP PPP の IPCP の統計情報
131 PROTO_FLG_PPP PPP の統計情報
132 PROTO_FLG_LOOP ループバックの統計情報
133 PROTO_FLG_ETHER_NIC イーサネットインタフェースの統計情報
134 PROTO_FLG_ETHER イーサネットの統計情報
135 PROTO_FLG_IP6 IPv6 の統計情報
136 PROTO_FLG_ICMPv6 ICMPv6 の統計情報
137 PROTO_FLG_ND6 近隣探索の統計情報
138 PROTO_FLG_IP4 IPv4 の統計情報
139 PROTO_FLG_ICMPv4 ICMPv4 の統計情報
140 PROTO_FLG_ARP ARP の統計情報
141 PROTO_FLG_TCP TCP の統計情報
142 PROTO_FLG_UDP UDP の統計情報
143 PROTO_FLG_NET_BUF ネットワークバッファの統計情報
144
1454. サポート関数に関係するパラメータ
146
147 (1) NUM_IPV6ADDR_STR_BUFF
148 サポート関数 ipv62str において、 TINET 内部で確保する文字列バッ
149 ファ数を指定する。
150
151 (2) NUM_IPV4ADDR_STR_BUFF
152 サポート関数 ip2str において、 TINET 内部で確保する文字列バッ
153 ファ数を指定する。
154
155 (3) NUM_MACADDR_STR_BUFF
156 サポート関数 mac2str において、TINET 内部で確保する文字列バッ
157 ファ数を指定する。
158
1595. イーサネット関係のパラメータ
160
1615. 1 イーサネット全体に関係するパラメータ
162
163 (1) NUM_DTQ_ETHER_OUTPUT
164 イーサネット出力データキューサイズを指定する。 2 以上の値を指
165 定すること。
166
167 (2) ETHER_INPUT_STACK_SIZE
168 イーサネット入力タスクのスタックサイズを指定する。
169
170 (3) ETHER_OUTPUT_STACK_SIZE
171 イーサネット出力タスクのスタックサイズを指定する。
172
173 (4) ETHER_INPUT_PRIORITY
174 イーサネット入力タスクの優先度を指定する。
175
176 (5) ETHER_OUTPUT_PRIORITY
177 イーサネット出力タスクの優先度を指定する。
178
179 (6) ETHER_CFG_UNEXP_WARNING
180 非サポートフレームの警告を表示する場合指定する。
181
182 (7) ETHER_CFG_802_WARNING
183 IEEE 802.3 フレームの警告を表示する場合指定する。 なお、 IEEE
184 802.3 フレームはサポートしていない。
185
186 (8) ETHER_CFG_MCAST_WARNING
187 マルチキャストの警告を表示する場合指定する。
188
189 (9) ETHER_CFG_ACCEPT_ALL
190 マルチキャスト、 エラーフレームも受信する場合指定する。
191
192 (10) ETHER_NIC_CFG_RELEASE_NET_BUF
193 イーサネット出力時に、NIC で net_buf を開放する場合に指定する。
194
195 (11) ETHER_CFG_COLLECT_ADDR
196 指定すると一定周期(256 回のフレーム受信毎)に送信元の MAC ア
197 ドレスにより乱数を更新する。
198
1995. 2 NIC(NE2000 互換)関係のパラメータ
200
201 (1) IF_ED_CFG_16BIT
202 16 ビットモードで使用する場合に指定する。 ただし、16 ビットモー
203 ドは未実装である。
204
205 (2) NUM_IF_ED_TXBUF
206 送信フレームのバッファ数を指定する。標準値は 1 である。
207
208 (3) TMO_IF_ED_GET_NET_BUF
209 単位は [ms] で、 受信フレーム用ネットワークバッファの獲得タイ
210 ムアウトを指定する。標準値は 1 [ms] である。
211
212 (4) TMO_IF_ED_XMIT
213 送信タイムアウト値を指定する。値は IF_TIMER_HZ の倍数で指定し、
214 標準値は (2*IF_TIMER_HZ) である。
215
216 (5) IF_ED_CFG_ACCEPT_ALL
217 マルチキャスト、 エラーフレームも受信する場合指定する。
218
2195. 3 NIC(RTL8019AS)関係のパラメータ
220
221 (1) ED_BASE_ADDRESS
222 NIC のレジスタのベースアドレスを指定する。
223
224 (2) INHNO_IF_ED
225 割り込み番号を指定する。
226
227 (3) ED_IER_IP_BIT
228 割り込みイネーブルレジスタ(IER)の制御ビットを指定する。
229
230 (4) ED_IPR
231 割り込み優先レジスタ(IPR)を指定する。
232
233 (5) ED_IPR_IP_BIT
234 割り込み優先レジスタ(IPR)の制御ビットを指定する。
235
236 (6) ED_RTL_CFG0_IRQS
237 割り込みイネーブルレジスタ(IER)の制御ビットを指定する。
238
2396. ARP 関係のパラメータ
240
241 (1) NUM_ARP_ENTRY
242 ARP キャッシュエントリ数を指定する。
243
244 (2) ARP_CACHE_KEEP
245 ARP キャッシュのタイムアウト値を指定する。 値は NET_TIMER_HZ
246 の倍数で指定し、標準値は (20*60*NET_TIMER_HZ) である。
247
248 (3) TMO_ARP_GET_NET_BUF
249 単位は [ms] で、 アドレス解決要求用ネットワークバッファの獲得
250 タイムアウトを指定する。標準値は 1000 [ms] である。
251
252 (4) TMO_ARP_OUTPUT
253 単位は [ms] で、ARP 出力タイムアウトを指定する。標準値は 1000
254 [ms] である。
255
256 (5) ARP_CFG_CALLBACK_DUPLICATED
257 指定すると、ARP 入力で IP アドレスの重複を検出した時に、 応用
258 プログラムで用意したコールバック関数 arp_callback_duplicated
259 を呼び出す。
260
2617. PPP 関係のパラメータ
262
263 PPP は参考実装である。
264
2657. 1 PPP 全体に関係するパラメータ
266
267 (1) NUM_DTQ_PPP_OUTPUT
268 PPP 出力のデータキューサイズを指定する。 2 以上の値を指定すること。
269
270 (2) PPP_INPUT_STACK_SIZE
271 PPP 入力タスクのスタックサイズを指定する。
272
273 (3) PPP_OUTPUT_STACK_SIZE
274 PPP 出力タスクのスタックサイズを指定する。
275
276 (4) PPP_INPUT_PRIORITY
277 PPP 入力タスクの優先度を指定する。
278
279 (5) PPP_OUTPUT_PRIORITY
280 PPP 出力タスクの優先度を指定する。
281
282 (6) TMO_PPP_GET_NET_BUF
283 単位は [ms] で、 受信用ネットワークバッファの獲得タイムアウト
284 を指定する。標準値は 1000 [ms] である。
285
286 (7) PPP_IDLE_TIMEOUT
287 PPP 接続を切断するまでのアイドル時間を、NET_TIMER_HZ の倍数で
288 指定する。
289
2907. 2 モデムに関する定義
291
292 (1) PPP_CFG_MODEM
293 モデム接続の場合指定する。
294
295 (2) MODEM_CFG_INIT
296 モデムの初期化文字列を指定する。
297
298 (3) MODEM_CFG_DIAL
299 ダイアルコマンド文字列を指定する。
300
301 (4) MODEM_CFG_RETRY_CNT
302 ダイアルリトライ回数。標準値は 3 回である。
303
304 (5) MODEM_CFG_RETRY_WAIT
305 単位は [ms] で、ダイアルリトライまでの待ち時間を指定する。 標
306 準値は 10,000 [ms] である。
307
308 (6) MODEM_CFG_PHONE_NUMBER
309 接続相手の電話番号を指定する。
310
3117. 3 HDLC に関する定義
312
313 (1) DEF_LOCAL_ACCM
314 自分の非同期制御文字マップ(ACCM)を指定する。標準値は XON と
315 XOFF のみ変換することを意味する 0x000a0000 である。
316
317 (2) DEF_REMOTE_ACCM
318 相手の非同期制御文字マップ(ACCM)、 標準の初期値は全て変換す
319 ることを意味する 0xffffffff である。
320
321 (3) HDLC_PORTID
322 PPP に使用するシリアルポート番号を指定する。
323
3247. 4 LCP に関する定義
325
326 (1) LCP_CFG_MRU
327 LCP の最大受信単位(MRU)オプションをサポートするときに指定する。
328
329 (2) LCP_CFG_ACCM
330 LCP の非同期制御文字マップ(ACCM)オプションをサポートすると
331 きに指定する。
332
333 (3) LCP_CFG_MAGIC
334 LCP のマジック番号オプションをサポートするときに指定する。
335
336 (4) LCP_CFG_PCOMP
337 LCP のプロトコル部圧縮オプションをサポートするときに指定する。
338
339 (5) LCP_CFG_ACCOMP
340 LCP のアドレス・制御部圧縮オプションをサポートするときに指定する。
341
342 (6) LCP_CFG_PAP
343 LCP のパスワード認証プロトコル(PAP)オプションをサポートする
344 ときに指定する。
345
346 (7) LCP_CFG_CHAP
347 LCP のチャレンジハンドシェーク認証プロトコル(CHAP)オプショ
348 ンをサポートするときに指定する。ただし、 現在未実装である。
349
350 (8) LCP_ECHO_INTERVAL
351 相手の正常性を確認するため、 終端間で交換するエコーメッセージ
352 のインターバル時間を指定する。 値は NET_TIMER_HZ の倍数で指定
353 し、標準値は (20*NET_TIMER_HZ) である。ただし、このオプション
354 は LCP_CFG_MAGIC を指定したときのみ有効である。
355
356 (9) LCP_ECHO_FAILS
357 エコーメッセージの失敗回数を指定する。標準値は 3 回である。た
358 だし、このオプションは LCP_CFG_MAGIC を指定したときのみ有効である。
359
360 (10) DEF_LCP_LOCAL_CFGS
361 自分の構成情報の既定値を指定する。
362
363 (11) DEF_LCP_REMOTE_CFGS
364 相手に許す構成情報の既定値を指定する。
365
3667. 5 パスワード認証プロトコル(PAP)に関する定義
367
368 (1) DEF_PAP_TIMEOUT
369 クライアントモードで認証する場合のタイムアウト値を指定する。
370 値は NET_TIMER_HZ の倍数で指定し、 標準値は (3*NET_TIMER_HZ)
371 である。指定しないと永久に待ち状態になる。
372
373 (2) DEF_PAP_REQTIME
374 サーバモードで認証する場合のタイムアウト値を指定する。 値は
375 NET_TIMER_HZ の倍数で指定し、 標準値は (30*NET_TIMER_HZ) であ
376 る。 指定しないと永久に待ち状態になる。
377
378 (3) MAX_PAP_REXMT
379 認証要求タイムアウトの最大再送回数を指定する。 標準値は 10 回
380 である。
381
3827. 6 認証に関する定義
383
384 (1) AUTH_CFG_CLIENT
385 クライアントモードの場合指定する。 AUTH_CFG_SERVER と同時に指
386 定することも可能である。
387
388 (2) AUTH_CFG_SERVER
389 サーバモードの場合指定する。 AUTH_CFG_CLIENT と同時に指定する
390 ことも可能である。
391
392 (3) AUTH_LOCAL_USER
393 サーバモードの場合、 ログイン認証ユーザ名を指定する。
394
395 (4) AUTH_LOCAL_PASSWD
396 サーバモードの場合、 ログイン認証パスワードを指定する。
397
398 (5) AUTH_REMOTE_USER
399 クライアントモードの場合、 ログイン認証ユーザ名を指定する。
400
401 (6) AUTH_REMOTE_PASSWD
402 クライアントモードの場合、 ログイン認証パスワードを指定する。
403
4048. ループバックインタフェース関係のパラメータ
405
406 ループバックインタフェースは参考実装である。
407
408 (1) LOMTU
409 ループバックインタフェースの MTU を指定する。
410
411 (2) NUM_DTQ_LOOP_OUTPUT
412 ループバックインタフェースの出力データキューサイズを指定する。
413
414 (3) NUM_DTQ_LOOP_INPUT
415 ループバックインタフェースの入力データキューサイズを指定する。
416
417 (4) LOOP_INPUT_STACK_SIZE
418 ループバックインタフェースの入力タスクのスタックサイズを指定する。
419
420 (5) LOOP_OUTPUT_STACK_SIZE
421 ループバックインタフェースの出力タスクのスタックサイズを指定する。
422
423 (6) LOOP_INPUT_PRIORITY
424 ループバックインタフェースの入力タスクの優先度を指定する。
425
426 (7) LOOP_OUTPUT_PRIORITY
427 ループバックインタフェースの出力タスクの優先度を指定する。
428
4299. DHCP 関係のパラメータ
430
431 (1) DHCP6_CLI_CFG
432 DHCPv6 の DHCP メッセージを受信する場合に指定する。 ただし、
433 TINET は、 DHCPv6 を実装していない。応用プログラムで、DHCP メッ
434 セージを受信するための定義である。
435
436 (2) DHCP4_CLI_CFG
437 DHCPv4 の DHCP メッセージを受信する場合に指定する。 ただし、
438 TINET は、DHCPv4 を実装していない。応用プログラムで、 DHCP メッ
439 セージを受信するための定義である。
440
44110. IPv6/IPv4 共通パラメータ
442
443 (1) TMO_IN_REDIRECT
444 向け直しメッセージで設定されたルーティング情報の有効時間を指
445 定する。標準値は 10*60*1000 [ms] である。
446
44711. IPv6 関係のパラメータ
448
449 (1) IP6_CFG_FRAGMENT
450 データグラムの分割・再構成行う場合に指定する。
451
452 (2) NUM_IP6_FRAG_QUEUE
453 データグラム再構成キューサイズを指定する。 標準値は 2 である。
454
455 (3) TMO_IP6_FRAG_GET_NET_BUF
456 データグラム再構成用ネットワークバッファの獲得タイムアウトを
457 指定する。標準値は 1000 [ms] である。
458
459 (4) IP6_CFG_FRAG_REASSM_SIZE
460 データグラム再構成用ネットワークバッファのサイズを指定する。
461 標準値は 4096 である。
462
463 (5) NUM_IN6_STATIC_ROUTE_ENTRY
464 ルーティング表の静的ルーティングエントリ数を指定する。
465
466 (6) NUM_IN6_REDIRECT_ROUTE_ENTRY
467 ルーティング表で予め確保する、 向け直し(ICMP)によるルーティ
468 ングエントリ数を指定する。0 を指定すると、 向け直し(ICMP)を
469 無視する。
470
471 (7) IP6_CFG_IP4MAPPED_ADDR
472 IPv6 のみに対応するアプリケーションで IPv4 射影アドレスを利用
473 して、IPv4 データグラムを扱う場合に指定する。
474
47512. IPv4 関係のパラメータ
476
477 (1) IPV4_ADDR_LOCAL
478 自分の IP アドレスを指定する。 ただし、PPP を使用するとき、相
479 手に割当ててもらう場合は 0 を指定すること。
480
481 (2) IPV4_ADDR_REMOTE
482 相手の IP アドレスを指定する。ただし、PPP を使用するとき、 相
483 手に割当ててもらう場合は 0 を指定すること。
484
485 (3) IPV4_ADDR_LOCAL_MASK
486 サブネットマスクを指定する。 ただし、ネットワークインタフェー
487 スがイーサネットのとき有効である。
488
489 (4) IPV4_ADDR_DEFAULT_GW
490 ディフォルトゲートウェイを指定する。 ただし、ネットワークイン
491 タフェースがイーサネットのとき有効である。
492
493 (5) IP4_CFG_FRAGMENT
494 データグラムの分割・再構成行う場合に指定する。
495
496 (6) NUM_IP4_FRAG_QUEUE
497 データグラム再構成キューサイズを指定する。標準値は 2 である。
498
499 (7) TMO_IP4_FRAG_GET_NET_BUF
500 データグラム再構成用ネットワークバッファの獲得タイムアウトを
501 指定する。標準値は 1000 [ms] である。
502
503 (8) IP4_CFG_FRAG_REASSM_SIZE
504 データグラム再構成用ネットワークバッファのサイズを指定する。
505 標準値は 4096 である。
506
507 (9) NUM_IN4_STATIC_ROUTE_ENTRY
508 ルーティング表の静的ルーティングエントリ数を指定する。
509
510 (10) NUM_IN4_REDIRECT_ROUTE_ENTRY
511 ルーティング表で予め確保する、 向け直し(ICMP)によるルーティ
512 ングエントリ数を指定する。 0 を指定すると、向け直し(ICMP)を
513 無視する。
514
51513. ICMPv6/v4 関係のパラメータ
516
517 (1) ICMP_REPLY_ERROR
518 ICMP エラーメッセージを送信する場合に指定する。
519
520 (2) TMO_ICMP_OUTPUT
521 単位は [ms] で、 IP 出力のタイムアウトを指定する。 標準値は
522 1000 [ms] である。
523
52414. 近隣探索(ICMPv6)関係のパラメータ
525
526 (1) IP6_CFG_AUTO_LINKLOCAL
527 リンクローカルアドレスの自動設定を行う場合に指定する。 ただし、
528 現在は、自動設定以外にアドレスを設定する方法がないので、 必ず
529 指定する必要がある。
530
531 (2) NUM_IP6_DAD_COUNT
532 重複アドレス検出で送信する近隣要請の回数で、 0 を指定すると、
533 重複アドレス検出を行わない。標準値は 1 である。
534
535 (3) NUM_ND6_CACHE_ENTRY
536 近隣キャッシュのエントリ数である。
537
538 (4) NUM_ND6_DEF_RTR_ENTRY
539 ディフォルトルータリストのエントリ数で、最大値は 16 である。0
540 を指定するとルータ通知を受信しない。 ただし、現在は、ルータ通
541 知の受信以外にサイトローカルアドレス等を設定する方法がない。
542
543 (5) NUM_ND6_RTR_SOL_RETRY
544 起動時のルータ要請出力回数で、 0 を指定するとルータ要請を出力
545 しない。
546
547 (6) NUM_ND6_PREFIX_ENTRY
548 プレフィックスリストのエントリ数で、最大値は 16 である。
549
550 (7) NUM_IN6_HOSTCACHE_ENTRY
551 IPv6 用ホスト情報キャッシュのエントリ数で、 0 を指定すると
552 IPv6 用ホスト情報キャッシュを組込まない。また、この場合、Path
553 MTU への対応も限定的になる。
554
555 (8) TMO_ND6_NS_OUTPUT
556 近隣要請出力タイムアウトを指定する。標準値は 1000 [ms] である。
557
558 (9) TMO_ND6_NA_OUTPUT
559 近隣通知出力タイムアウトを指定する。標準値は 1000 [ms] である。
560
561 (10) TMO_ND6_RS_OUTPUT
562 ルータ要請出力タイムアウトを指定する。標準値は 1000 [ms] である。
563
564 (11) TMO_ND6_RTR_SOL_DELAY
565 ルータ要請出力遅延を指定する。標準値は 1000 [ms] である。
566
567 (12) TMO_ND6_RTR_SOL_INTERVAL
568 ルータ要請出力間隔を指定する。標準値は 3000 [ms] である。
569
57015. TCP 関係のパラメータ
571
572 (1) TCP_CFG_EXTENTIONS
573 ITRON TCP/IP API の TCP の拡張機能を有効にする。
574
575 (2) MAX_TCP_SEG_SIZE
576 TCP の最大セグメントサイズを指定する。 ただし、コネクション開
577 設時に交換する最大セグメントサイズとは異なる。 標準値は以下の
578 値である。
579
580 (IF_MTU - (IP_HDR_SIZE + TCP_HDR_SIZE))
581
582 (3) DEF_TCP_SND_SEG
583 送信の最大セグメントサイズを指定する。 ただし、コネクション開
584 設時の同期セグメントで、相手から値が与えられた時は、 与えられ
585 た値に調整される。
586
587 (4) DEF_TCP_RCV_SEG
588 受信の最大セグメントサイズを指定する。 TCP_CFG_MAX_SEG を指定
589 した場合は、コネクション開設時に、TCP の MSS オプションで相手
590 に伝える。なお、RFC791 では、 ホストは少なくとも 576 オクテッ
591 ト受信できなければならないと規定されているので、 TCP ヘッダと
592 IP ヘッダ分を引いた 536 以下にならないようにすべきである。
593
594 (5) MAX_TCP_REALLOC_SIZE
595 受信したセグメントの順番を入れ替えるとき、 新たにネットワーク
596 バッファを割当てて、 データをコピーするサイズのしきい値。例え
597 ば、PPP では、 受信するまで、 オクテット数が不明のため、 最大
598 PDU サイズのネットワークバッファを受信に使うが、 TCP の再構成
599 キューに保留されてしまうと、最大 PDU サイズのネットワークバッ
600 ファを割当てることができなくなるため、 制限を設けている。
601
602 (6) TMO_TCP_GET_NET_BUF
603 単位は [ms] で、 出力セグメント用ネットワークバッファの獲得タ
604 イムアウトを指定する。標準値は 1000 [ms] である。
605
606 (7) TMO_TCP_OUTPUT
607 単位は [ms] で、TCP 出力タイムアウトを指定する。標準値は 1000
608 [ms] である。
609
610 (8) TCP_CFG_MAX_SEG
611 コネクション開設時の同期セグメントに最大セグメントサイズオプ
612 ションをつけて送信する場合指定する。
613
614 (9) TCP_CFG_DELAY_ACK
615 確認応答を遅らせる場合指定する。
616
617 (10) TCP_CFG_ALWAYS_KEEP
618 常にキープアライブする場合指定する。
619
620 (11) TCP_OUT_TASK_STACK_SIZE
621 TCP 出力タスクのスタックサイズを指定する。
622
623 (12) TCP_OUT_TASK_PRIORITY
624 TCP 出力タスクの優先度を指定する。
625
626 (13) NUM_TCP_TW_CEP_ENTRY
627 タスクから Time Wait 状態の TCP 通信端点を分離する機能で、
628 Time Wait 状態の TCP 通信端点のエントリ数を指定する。
629
630 (14) TCP_CFG_RWBUF_CSAVE_ONLY
631 TCP 通信端点の受信ウィンドバッファの省コピー機能を組込み、 こ
632 の機能のみ使用する。TCP 通信端点を生成する静的 API で、受信ウ
633 インドバッファの先頭アドレスの指定に、 応用プログラム内の配列
634 を指定しても無視する。
635
636 (15) TCP_CFG_RWBUF_CSAVE
637 TCP 通信端点の受信ウィンドバッファの省コピー機能を組込む。TCP
638 通信端点を生成する静的 API で、受信ウインドバッファの先頭アド
639 レスの指定に、応用プログラム内の配列を指定した場合は、 受信ウィ
640 ンドバッファの省コピー機能を使用しない。
641
642 (16) TCP_CFG_RWBUF_CSAVE_MAX_QUEUES
643 TCP 通信端点の受信ウィンドバッファの省コピー機能の、 受信ウィ
644 ンドバッファキューの最大エントリ数。 ただし、正常に受信したセ
645 グメントも破棄するため、再送回数が増加する。また、 指定しない
646 と制限しない。標準値は 2 である。
647
648 (17) TCP_CFG_SWBUF_CSAVE_ONLY
649 TCP 通信端点の送信ウィンドバッファの省コピー機能を組込み、 こ
650 の機能のみ使用する。TCP 通信端点を生成する静的 API で、送信ウ
651 インドバッファの先頭アドレスの指定に、 応用プログラム内の配列
652 を指定しても無視する。
653
654 (18) TCP_CFG_SWBUF_CSAVE
655 TCP 通信端点の送信ウィンドバッファの省コピー機能を組込む。TCP
656 通信端点を生成する静的 API で、送信ウインドバッファの先頭アド
657 レスの指定に、 応用プログラム内の配列を指定した場合は、受信ウィ
658 ンドバッファの省コピー機能を使用しない。
659
660 (19) TCP_CFG_SWBUF_CSAVE_MAX_SIZE
661 TCP 通信端点の送信ウィンドバッファの省コピー機能で、 送信ウィ
662 ンドバッファに使用するネットワークバッファの最大サイズ。 標準
663 値は IF_PDU_SIZE である。
664
665 (20) TCP_CFG_SWBUF_CSAVE_MIN_SIZE
666 TCP 通信端点の送信ウィンドバッファの省コピー機能で、 送信ウィ
667 ンドバッファに使用するネットワークバッファの最大サイズ。 標準
668 値は 0 である。
669
670 (21) TCP_CFG_NON_BLOCKING
671 TCP のノンブロッキングコール機能を組込む。 ただし、 リリース
672 1.2 との互換性のため、tinet/tinet_config.h に指定されており、
673 既定では組込まれるようになっている。 指定を解除する場合は、
674 tinet_app_config.h などで、 #undef により、マクロ指定を未定義
675 にする。
676
677 (22) TCP_CFG_TRACE
678 TCP ヘッダのトレース出力機能を組込む。
679
680 (23) TCP_CFG_TRACE_IPV4_RADDR
681 トレース出力対象のリモートホストの IPv4 アドレスを指定する。
682 IPV4_ADDRANY を指定すると、全てのホストを対象とする。
683
684 (24) TCP_CFG_TRACE_LPORTNO
685 トレース出力対象のローカルホストのポート番号を指定する。
686 TCP_PORTANY を指定すると、全てのポート番号を対象にする。
687
688 (25) TCP_CFG_TRACE_RPORTNO
689 トレース出力対象のリモートホストのポート番号を指定する。
690 TCP_PORTANY を指定すると、全てのポート番号を対象にする。
691
692 (26) TCP_CFG_URG_OFFSET
693 緊急データの最後のバイトのオフセット、値が -1 の場合は BSD の
694 実装と同じで、緊急ポインタは、 緊急データの最後のバイトの次の
695 バイトを差す。 値が 0 の場合は RFC1122 の規定と同じで、緊急ポ
696 インタは、緊急データの最後のバイトを差す。既定値は -1 である。
697
698 (27) TCP_CFG_NON_BLOCKING_COMPAT14
699 ITRON TCP/IP API の仕様に定義されているコールバック関数の引数
700 p_parblk に関して、アドレス渡しが正しいが、TINET リリース 1.4
701 以前では値渡しとしていた。TINET リリース 1.5 以降では、この実
702 装上の誤りを修正した。このため、TINET リリース 1.4 以前と互換
703 性を維持するため TCP_CFG_NON_BLOCKING_COMPAT14 を指定すると、
704 UDP のコールバック関数の呼び出しで p_parblk を値渡しにする。
705
70616. UDP 関係のパラメータ
707
708 (1) UDP_CFG_EXTENTIONS
709 ITRON TCP/IP API の UDP の拡張機能を有効にする。
710
711 (2) NUM_DTQ_UDP_RCVQ
712 非コールバック用 UDP 受信キューのサイズを指定する。
713
714 (3) TMO_UDP_OUTPUT
715 単位は [ms] で、UDP 出力タイムアウトを指定する。標準値は 1000
716 [ms] である。
717
718 (4) UDP_CFG_IN_CHECKSUM
719 UDP の入力チェックサムの検査を行う場合、指定する。
720
721 (5) UDP_CFG_OUT_CHECKSUM
722 UDP の出力チェックサムの設定を行う場合、指定する。
723
724 (6) UDP_CFG_NON_BLOCKING
725 UDP のノンブロッキングコール機能を組込む。 ただし、 リリース
726 1.2 との互換性のため、tinet/tinet_config.h に指定されており、
727 既定では組込まれるようになっている。 指定を解除する場合は、
728 tinet_app_config.h などで、#undef により、 マクロ指定を未定義
729 にする。
730
731 (7) NUM_DTQ_UDP_OUTPUT
732 UDP 出力データキューサイズを指定する。 ただし、ノンブロッキン
733 グコールを組込んだ時に有効である。
734
735 (8) UDP_OUT_TASK_STACK_SIZE
736 UDP 出力タスクのスタックサイズを指定する。 ただし、ノンブロッ
737 キングコールを組込んだ時に有効である。
738
739 (9) UDP_OUT_TASK_PRIORITY
740 UDP 出力タスクの優先度を指定する。 ただし、ノンブロッキングコー
741 ルを組込んだ時に有効である。
742
743 (10) UDP_CFG_NON_BLOCKING_COMPAT14
744 ITRON TCP/IP API の仕様に定義されているコールバック関数の引数
745 p_parblk に関して、アドレス渡しが正しいが、TINET リリース 1.4
746 以前では値渡しとしていた。TINET リリース 1.5 以降では、この実
747 装上の誤りを修正した。このため、TINET リリース 1.4 以前と互換
748 性を維持するため UDP_CFG_NON_BLOCKING_COMPAT14 を指定すると、
749 UDP のコールバック関数の呼び出しで p_parblk を値渡しにする。
Note: See TracBrowser for help on using the repository browser.