===================================================================== FS K70ターゲット依存部 (asp-1.7.0対応) Last Modified: '13/01/30 ===================================================================== ○概要 FreeScale K70ターゲット依存部は,プロセッサにK70(Cortex-M4)を搭載した, TWR-K70F120M をサポートしている. ○カーネルの使用リソース カーネルは以下のリソースを使用する. ・ROM コードを配置する. 使用量は使用するAPIの数に依存する. ・RAM データを配置する. 使用量はオブジェクト数に依存する. ・SysTick カーネル内部のティックの生成に用いる. ・USARTチャネル2 コンソールの出力に使用. ○他のターゲットへの移植 FreeScale K70ターゲット依存部で使用するシリアルは,K70FXXXM系の内蔵機能の みを使用するため,K70FXXXMのCotex-M4を用いた環境には容易にポーティ ングが可能である.ポーティングに関しては,以下の初期化ルーチンにターゲ ット毎の初期化を追加すればよい. ・target_initialize() : target_config.c ターゲット依存部の初期化(C言語) ・_hardware_init_hook : target_support.S 低レベルのターゲット依存の初期化 スタートアップモジュールの中で,メモリの初期化の前に呼び出される ○デバッグ環境 デバッグ環境としては,統合開発環境 EWARM v6.5 を使用している. ○コンパイラ 統合開発環境 EWARM v6.5 に付属のコンパイラで動作確認を行った. ○割込み優先度 割込み優先度として指定可能な範囲は,-15 〜 -1 である. ○コンソール出力 コンソール出力には,UARTのチャネル2を用いる.FreeScale K70上ではUARTの チャネル1は,PTEに接続されている.通信フォーマットは以下の通りである. ・1152200bps, Data 8bit, Parity none, Stop 1bit, Flow control none ○アドレスマッピング  0x0800,0000 - 0x0810,0000 内蔵FlashROM 1MB                ・vectorセクション                ・textセクション                ・rodataセクション  0x1fff,0000 - 0x2000,0000 内蔵RAM 128KB                ・dataセクション                ・bssセクション ○各種設定の変更 幾つかのパラメータは変更可能になっている.設定ファイル毎に設定可能項目 は次のようになっている. ●target_config.h の設定項目 ・DEFAULT_ISTKSZ ディフォルトの非タスクコンテキスト用のスタックサイズ ・SIL_DLY_TIM1/2 微少時間待ちのための定義 ●target_syssvc.h の設定項目 ・BPS_SETTING コンソールに使用するポート(SCIFのポート1)のボーレート ○変更履歴