TCP/IP プロトコルスタック(TINET) リリース 1.7、プロセッサ・システム依存定義[2015/12/19] 1. プロセッサ・システム依存定義について TINET を、多様なターゲットに対応するためのロセッサ・システム依存定義 で、以下のファイルを使用している。 (1) tinet_defs.h TINET 全体パラメータを定義し、 以下のファイルをインクルード している。TINET のルートディレクトリに置く。 (2) tinet_target_defs.h(TOPPERS/ASP) ターゲットに依存するパラメータを定義する。 各システムのター ゲット依存部のディレクトリに置く。 (3) tinet_cpu_defs.h(TOPPERS/JSP) プロセッサに依存するパラメータを定義する。config のプロセッ サ略称のディレクトリに置く。 (4) tinet_nic_defs.h イーサネットインタフェースに依存するパラメータを定義する。 tinet/netdev のネットワークインタフェースのディレクトリに置く。 2. プロセッサに依存する定義 (1) CPU_NET_ALIGN tinet_target_defs.h(TOPPERS/ASP)、 tinet_cpu_defs.h (TOPPERS/JSP)で定義する。プロセッサのアライメントに関する定 義である。 IP ヘッダ以降は 4 オクテット単位にアクセスする場合 があり、IP ヘッダ以降を、4 オクテット単位で、アラインする必要 があれば 4 を指定する。 この定義は、 ネットワークバッファ T_NET_BUF に反映される。 3. NIC に依存する定義 (1) IF_ETHER_NIC_HDR_ALIGN tinet_nic_defs.h で定義する。4 オクテット単位にデータを入出 力する NIC もあるが、イーサネットヘッダは 14 オクテットのため、 前 2 オクテットをダミーにする必要がある。 このような NIC で、 イーサネットヘッダ T_ETHER_HDR で、アラインを調整する場合は、 調整量を指定する。調整しない場合は、 0 を指定する。 (2) IF_PDU_HDR_PADDING tinet_nic_defs.h で定義する。 T_NET_BUF_IF_PDU で、フレーム の終わりの境界の調整量を指定する。例えば、 イーサネットのフレー ム長(CRC を除く)の 1,514 オクテットを、 16 オクテット境界に 調整する場合は、 16 オクテットの倍数である 1,520 オクテットか らの差分 6 を指定する。 (3) IF_ETHER_NIC_NET_BUF_ALIGN tinet_nic_defs.h で定義する。ネットワークバッファで、アライ ンを調整する場合は、 調整量を指定する。調整しない場合は、定義 しない。