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1
2 TOPPERS/ASPカーネルの仕様概要
3
4 対応バージョン: Release 1.9
5 最終更新: 2017年1月29日
6
7このドキュメントは,TOPPERS/ASPカーネルの仕様概要について説明したもので
8ある.μITRON4.0仕様のスタンダードプロファイルに対する拡張および変更箇
9所を中心に説明する.
10
11----------------------------------------------------------------------
12 TOPPERS/ASP Kernel
13 Toyohashi Open Platform for Embedded Real-Time Systems/
14 Advanced Standard Profile Kernel
15
16 Copyright (C) 2005-2013 by Embedded and Real-Time Systems Laboratory
17 Graduate School of Information Science, Nagoya Univ., JAPAN
18
19 上記著作権者
20は,以下の(1)~(4)の条件を満たす場合に限り,本ソフトウェ
21 ア(本ソフトウェアを改変したものを含む.以下同じ)を使用・複製・改
22 変・再é…
23å¸ƒï¼ˆä»¥ä¸‹ï¼Œåˆ©ç”¨ã¨å‘¼ã¶ï¼‰ã™ã‚‹ã“とを無償で許諾する.
24 (1) 本ソフトウェアをソースコードの形で利用する場合には,上記の著作
25 権表示,この利用条件および下記の無保証規定が,そのままの形でソー
26 スコード中に含まれていること.
27 (2) 本ソフトウェアを,ライブラリ形式など,他のソフトウェア開発に使
28 用できる形で再é…
29å¸ƒã™ã‚‹å ´åˆã«ã¯ï¼Œå†é…
30å¸ƒã«ä¼´ã†ãƒ‰ã‚­ãƒ¥ãƒ¡ãƒ³ãƒˆï¼ˆåˆ©ç”¨
31 者
32マニュアルなど)に,上記の著作権表示,この利用条件および下記
33 の無保証規定を掲載すること.
34 (3) 本ソフトウェアを,機器に組み込むなど,他のソフトウェア開発に使
35 用できない形で再é…
36å¸ƒã™ã‚‹å ´åˆã«ã¯ï¼Œæ¬¡ã®ã„ずれかの条件を満たすこ
37 と.
38 (a) 再é…
39å¸ƒã«ä¼´ã†ãƒ‰ã‚­ãƒ¥ãƒ¡ãƒ³ãƒˆï¼ˆåˆ©ç”¨è€…
40マニュアルなど)に,上記の著
41 作権表示,この利用条件および下記の無保証規定を掲載すること.
42 (b) 再é…
43å¸ƒã®å½¢æ…
44‹ã‚’,別に定める方法によって,TOPPERSプロジェクトに
45 報告すること.
46 (4) 本ソフトウェアの利用により直接的または間接的に生じるいかなる損
47 害からも,上記著作権者
48およびTOPPERSプロジェクトをå…
49è²¬ã™ã‚‹ã“と.
50 また,本ソフトウェアのユーザまたはエンドユーザからのいかなる理
51 由に基づく請求からも,上記著作権者
52およびTOPPERSプロジェクトを
53 å…
54è²¬ã™ã‚‹ã“と.
55
56 本ソフトウェアは,無保証で提供されているものである.上記著作権者
57お
58 よびTOPPERSプロジェクトは,本ソフトウェアに関して,特定の使用目的
59 に対する適合性も含めて,いかなる保証も行わない.また,本ソフトウェ
60 アの利用により直接的または間接的に生じたいかなる損害に関しても,そ
61 の責任を負わない.
62
63 $Id: asp_spec.txt 313 2017-07-23 04:50:32Z coas-nagasima $
64----------------------------------------------------------------------
65
66○前提となる文書
67
68[1] トロン協会: μITRON4.0仕様, Ver.4.02.00, 2004年.
69
70[2] トロン協会: μITRON4.0仕様 保護機能拡張(μITRON4.0/PX仕様),
71 Ver.1.00.00, 2002å¹´.
72
73[3] TOPPERSプロジェクト: TOPPERS/JSPカーネル ユーザズマニュアル
74 Release 1.4.3対応, 最終更新: 2007年4月23日.
75
76○仕様の概略
77
78TOPPERS/ASPカーネルの仕様は,μITRON4.0仕様のスタンダードプロファイルを
79ベースに,次のような拡張・改良を加えたものである.
80
81・割込み処理機能については,TOPPERS標準割込み処理モデルに準拠させる.
82・μITRON4.0仕様のスタンダードプロファイル外の機能の一部を導å…
83¥ã™ã‚‹ï¼Ž
84・一部の仕様について,μITRON4.0仕様に対して変更を加える.
85・JSPカーネルにおける独自の拡張機能を一部変更して実装
86する.
87・ASPカーネルにおける独自の拡張機能を新たに実装
88する.
89・システムコンフィギュレーション処理をå…
90¨é¢çš„に見直す.
91・拡張機能を実装
92するための拡張パッケージをサポートする.
93・TOPPERS組込みコンポーネントシステム(TECS)を導å…
94¥ã™ã‚‹ï¼Ž
95
96そのためASPカーネルは,μITRON4.0仕様に完å…
97¨ã«æº–拠しているわけではなく,
98JSPカーネルの上位互換にもなっていない.
99
100μITRON4.0仕様では,実装
101独自に用意する静的APIおよびサービスコールの名称
102には,å…
103ˆé ­ã«ãã‚Œãžã‚Œ"V"および"v"の文字を付加するものとしているが,ASPカー
104ネルではこの規定は採用しない.
105
106以下では,μITRON4.0仕様のスタンダードプロファイルに対する拡張および変
107更箇所について説明する.
108
109○スタンダードプロファイル外の機能の一部導å…
110¥
111
112μITRON4.0仕様には規定されているが,スタンダードプロファイルに含まれな
113い(または,含まれるとは限らない)機能として,次の機能を実装
114する.
115
116(1) イベントフラグの複数タスク待
117ち
118
119イベントフラグに対する複数タスク待
120ちの機能(TA_WMUL属性のイベントフラグ)
121を実装
122する.
123
124これにより,イベントフラグのセット(set_flg,iset_flg)で複数のタスクが
125起床される可能性が生じる.多くのタスクを同時に待
126ち解除した場合,カーネ
127ル内
128での割込み禁止時間が長くなるため,使用にあたっては注意が必
129要である.
130
131(2) アラームハンドラ
132
133アラームハンドラの機能を実装
134する.アラームハンドラ機能のために実装
135する
136静的APIおよびサービスコールは次の通りである.
137
138 CRE_ALM アラームハンドラの生成(静的API)
139 sta_alm アラームハンドラの動作開始
140 ista_alm アラームハンドラの動作開始(非タスクコンテキスト用)
141 stp_alm アラームハンドラの動作停止
142 istp_alm アラームハンドラの動作停止(非タスクコンテキスト用)
143
144(3) 割込みサービスルーチン
145
146スタンダードプロファイルでは,割込みハンドラと割込みサービスルーチンの
147いずれかをサポートすればよいことになっている.JSPカーネルでは割込みハン
148ドラのみを実装
149しているが,ASPカーネルではその両者
150を実装
151する.
152
153割込みサービスルーチンの仕様については,TOPPERS標準割込み処理モデルの規
154定に準拠する.割込みサービスルーチンを追加するサービスコールとして,次
155の静的APIを実装
156する.この静的APIの仕様については,TOPPERS標準割込み処理
157モデルにおいて,μITRON4.0仕様に対して拡張を加えている.
158
159 ATT_ISR 割込みサービスルーチンの追加(静的API)
160
161(4) 割込み管理機能
162
163スタンダードプロファイルに含まれない割込み管理機能として,次のサービス
164コールを実装
165する.JSPカーネルでは,これらのサービスコールを実装
166するかど
167うかはターゲット依存となっているが,ASPカーネルでは,TOPPERS標準割込み
168処理モデルの規定に準拠して,ターゲット非依存に実装
169する.
170
171 dis_int 割込みの禁止
172 ena_int 割込みの許可
173 chg_ipm 割込み優å…
174ˆåº¦ãƒžã‚¹ã‚¯ã®å¤‰æ›´
175 get_ipm 割込み優å…
176ˆåº¦ãƒžã‚¹ã‚¯ã®å‚ç…
177§
178
179(5) オブジェクトの状æ…
180‹å‚ç…
181§æ©Ÿèƒ½
182
183主にデバッグ時向けの機能として,オブジェクトの状æ…
184‹å‚ç…
185§æ©Ÿèƒ½ã‚’実装
186する.
187å…
188·ä½“的には,次のサービスコールを実装
189する.
190
191 ref_tsk タスクの状æ…
192‹å‚ç…
193§
194 ref_tex タスク例外処理の状æ…
195‹å‚ç…
196§
197 ref_sem セマフォの状æ…
198‹å‚ç…
199§
200 ref_flg イベントフラグの状æ…
201‹å‚ç…
202§
203 ref_dtq データキューの状æ…
204‹å‚ç…
205§
206 ref_mbx メールボックスの状æ…
207‹å‚ç…
208§
209 ref_mpf 固定長メモリプールの状æ…
210‹å‚ç…
211§
212 ref_cyc 周期ハンドラの状æ…
213‹å‚ç…
214§
215 ref_alm アラームハンドラの状æ…
216‹å‚ç…
217§
218
219○μITRON4.0仕様に対する変更
220
221(1) ITRON標準データ型の見直し
222
223サイズの決まった整数型(B,H, Wなど)などについて,C99に準拠した型の名
224称(int8_t,int16_t,int32_tなど)やそれと相性が良い名称に変更する.
225ITRON標準データ型(B,H, Wなど)を必
226要とするアプリケーションのために,
227itron.hを用意する.
228
229(2) 非タスクコンテキストからのext_tsk
230
231非タスクコンテキストからext_tskが呼ばれた場合,E_CTXエラーを返すものと
232する.これにともなって,ext_tskをリターンする可能性があるものとし,返り
233値の型をERとする.
234
235(3) CPU例外ハンドラで行える操作
236
237CPU例外ハンドラで行える操作については,TOPPERS標準割込み処理モデルに準
238拠することとし,JSPカーネルの仕様を踏襲せず,μITRON4.0仕様にも従わない.
239そのためのサービスコールとして,次のサービスコールを実装
240する.
241
242 xsns_dpn CPU例外発生時のディスパッチ保留状æ…
243‹ã®å‚ç…
244§
245 xsns_xpn CPU例外発生時のタスク例外処理保留状æ…
246‹ã®å‚ç…
247§
248
249(4) カーネルの用いる管理領域の分離
250
251μITRON4.0/PX仕様において導å…
252¥ã•ã‚ŒãŸÎ¼ITRON4.0仕様に対する変更として,カー
253ネルの用いる管理領域の分離に関する仕様を一部採用する.
254
255まず,固定長メモリプールの実装
256において,カーネルの用いる管理領域を分離
257することに伴い,固定長メモリプールを生成する静的API(CRE_MPF)のパラメー
258タに,固定長メモリプール管理領域のå…
259ˆé ­ç•ªåœ°ï¼ˆmpfmb)を追加する.
260
261また,これにあわせて,データキューを生成する静的API(CRE_DTQ)の最後の
262パラメータの名称を,データキュー管理領域のå…
263ˆé ­ç•ªåœ°ï¼ˆdtqmb)に変更する.
264
265なお,メールボックスは,μITRON4.0仕様との互換性のために残している機能
266と位置付け,カーネルの用いる管理領域の分離は行わない.そのため,メール
267ボックスを生成する静的API(CRE_MBX)に対する変更はない.
268
269(5) 処理単位とメモリ領域のデータ型の見直し
270
271処理単位のエントリ番地のデータ型を,パラメータが反映されないFP型ではな
272く,処理単位毎の専用のデータ型とする.例えば,タスクのエントリ番地のデー
273タ型をTASK型,タスク例外処理ルーチンのデータ型をTEXRTN型とする.
274
275また,スタック領域と固定長メモリプール領域のデータ型を,それぞれSTK_T型
276とMPF_T型とする.
277
278(6) 値が0の定数(オブジェクト属性等)の見直し
279
280コーディングミスを防ぐために,値が0の定数の扱いを見直す.オブジェクト属
281性(TA_TFIFO等)については,値が0のものはデフォルト扱いして廃止し,定義
282をitron.hに移す.値が0のサービスコールの動作モード(TWF_ANDW)やオブジェ
283クトの状æ…
284‹ï¼ˆTTEX_ENA等)については,値を変更する.
285
286(7) 強制待
287ち要求ネストの廃止
288
289強制待
290ち要求をネストする機能を廃止する.言い換えると,強制待
291ち要求ネス
292ト数の最大値を1に固定する.これに伴い,frsm_tskは廃止し,itron.hにおい
293てfrsm_tskをrsm_tskにマクロ定義する.また,TMAX_SUSCNTの定義をitron.hに
294移す.
295
296(8) システム時刻の設定機能の廃止
297
298set_tim(システム時刻の設定)を廃止する.
299
300(9) 周期ハンドラの仕様変更
301
302sta_cycを呼び出した後,最初に周期ハンドラが起動される時刻を変更する.
303μITRON4.0仕様では,sta_cycを呼び出してから周期ハンドラの起動周期で指定
304した相対時間後としているが,ASPカーネルでは,起動位相で指定した相対時間
305後とする.
306
307(10) タスク例外処理ルーチンの実行開始条件の変更
308
309割込み優å…
310ˆåº¦ãƒžã‚¹ã‚¯å…
311¨è§£é™¤çŠ¶æ…
312‹ã§ãªã„場合には,タスク例外処理ルーチンの実
313行が開始されないという仕様に変更した.
314
315○JSPカーネルにおける独自の拡張機能
316
317JSPカーネルにおける独自の拡張機能の中で,以下の機能を実装
318する.
319
320(1) 性能評価用システム時刻参ç…
321§æ©Ÿèƒ½
322
323性能評価用システム時刻参ç…
324§æ©Ÿèƒ½ã¨ã¯ï¼ŒASPカーネル上で動作するタスクやASP
325カーネル自身の性能を計測するための,システム時刻をμ秒単位で読み出す機
326能である.この機能のためのサービスコールは次の通りである(JSPカーネルと
327は名称を変更した).
328
329 get_utm 性能評価用システム時刻の参ç…
330§
331
332JSPカーネルからの仕様変更として,get_utmは任意のコンテキストから呼び出
333すことができるものする.また,性能評価用システム時刻の型(SYSUTM)を,
334ターゲット非依存部でulong_tに定義する.
335
336(2) 終了処理ルーチン機能
337
338ASPカーネルでは,システムの終了時に呼び出される終了処理ルーチンを登録す
339るための機能をサポートする.この機能のための静的APIは次の通りである.
340
341 ATT_TER 終了処理ルーチンの追加(静的API)
342
343(3) カーネル動作状æ…
344‹ã®å‚ç…
345§
346
347カーネル上で動作するタスクから呼び出される関数が,カーネルの初期化完了
348前や終了処理開始後にも呼び出される可能性がある場合には,その中でカーネ
349ルのサービスコールを呼び出せるかを判別することが必
350要となる.この機能の
351ためのサービスコールは次の通りである(JSPカーネルとは名称を変更した).
352
353 sns_ker カーネル非動作状æ…
354‹ã®å‚ç…
355§
356
357○ASPカーネルにおける独自の拡張機能
358
359(1) 割込み要求ラインの属性の設定
360
361割込み要求ラインの属性を設定する機能として,TOPPERS標準割込み処理モデル
362で規定された次の静的APIを実装
363する.
364
365 CFG_INT 割込み要求ラインの属性の設定(静的API)
366
367(2) 同期・通信オブジェクトの再初期化機能
368
369同期・通信オブジェクトを初期状æ…
370‹ã«æˆ»ã™ãŸã‚ã®æ©Ÿèƒ½ã¨ã—て,次のサービスコー
371ルを実装
372する.
373
374 ini_sem セマフォの再初期化
375 ini_flg イベントフラグの再初期化
376 ini_dtq データキューの再初期化
377 ini_mbx メールボックスの再初期化
378 ini_mpf 固定長メモリプールの再初期化
379
380同期・通信オブジェクトの再初期化の際に,その同期・通信オブジェクトに対
381して待
382ち状æ…
383‹ã¨ãªã£ã¦ã„たタスクはすべて待
384ち解除される.待
385ち解除されたタ
386スクに対しては,E_DLTを返す.E_DLTは,スタンダードプロファイルでは使用
387していないエラーコードである.
388
389そのため,これらのサービスコールにより,複数のタスクが起床される可能性
390が生じる.多くのタスクを同時に待
391ち解除した場合,カーネル内
392での割込み禁
393止時間が長くなるため,使用にあたっては注意が必
394要である.
395
396同期・通信オブジェクトを再初期化する際に,アプリケーション側との整合性
397を保つのはアプリケーションの責任である.å…
398·ä½“的には,固定長メモリプール
399を再初期化する際には,そこから獲得済みのメモリブロックをそれ以降使わな
400いようにしなければならない.また,メールボックスを再初期化する際には,
401メールボックスに送信されたメッセージ領域を回収しなければならない.
402
403(3) 優å…
404ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã®æ–°è¨­
405
406優å…
407ˆåº¦ä»˜ãã®ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã®æ©Ÿèƒ½ã‚’新設する.優å…
408ˆåº¦ä»˜ããƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼æ©Ÿèƒ½ã®
409ために実装
410する静的APIおよびサービスコールは次の通りである.
411
412 CRE_PDQ 優å…
413ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã®ç”Ÿæˆ
414 snd_pdq 優å…
415ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã¸ã®é€ä¿¡
416 psnd_pdq 優å…
417ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã¸ã®é€ä¿¡ï¼ˆãƒãƒ¼ãƒªãƒ³ã‚°ï¼‰
418 ipsnd_pdq 優å…
419ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã¸ã®é€ä¿¡ï¼ˆãƒãƒ¼ãƒªãƒ³ã‚°ï¼Œéžã‚¿ã‚¹ã‚¯ã‚³ãƒ³ãƒ†ã‚­ã‚¹ãƒˆï¼‰
420 tsnd_pdq 優å…
421ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã¸ã®é€ä¿¡ï¼ˆã‚¿ã‚¤ãƒ ã‚¢ã‚¦ãƒˆã‚り)
422 rcv_pdq 優å…
423ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã‹ã‚‰ã®å—ä¿¡
424 prcv_pdq 優å…
425ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã‹ã‚‰ã®å—信(ポーリング)
426 trcv_pdq 優å…
427ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã‹ã‚‰ã®å—信(タイムアウトあり)
428 ini_pdq 優å…
429ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã®å†åˆæœŸåŒ–
430 ref_pdq 優å…
431ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã®çŠ¶æ…
432‹å‚ç…
433§
434
435ここで,優å…
436ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼ã‚¿ã‚­ãƒ¥ãƒ¼ã«è“„積されたデータの数が多い場合,優å…
437ˆåº¦ãƒ‡ãƒ¼
438タキューへのデータの送信を行うサービスコール(snd_pdq,psnd_pdq,
439ipsnd_pdq,tsnd_pdq)の処理時間が長くなり,カーネル内
440での割込み禁止時間
441が長くなるため,使用にあたっては注意が必
442要である.
443
444(4) 自タスクの拡張情
445報の参ç…
446§
447
448自タスクの拡張情
449報を参ç…
450§ã™ã‚‹ãŸã‚ã®ã‚µãƒ¼ãƒ“スコールを新設する.ライブラリ
451等の中で用いることを想定している.
452
453 get_inf 自タスクの拡張情
454報の参ç…
455§
456
457(5) カーネルの終了
458
459致命的なエラーが起こった場合などにカーネルを終了させるためのサービスコー
460ルを新設する.この機能は,μITRON4.0仕様の機能分類では,システム構成管
461理機能に分類する(JSPカーネルでは,kernel_exitという名称で,実質的にこ
462の機能を用意していた).
463
464 ext_ker カーネルの終了
465
466ASPカーネルでは,このサービスコールからリターンすることはないが,保護機
467能を持ったカーネルではエラーリターンする可能性があるため,返り値の型を
468ERとする.
469
470これに伴って,JSPカーネルのkernel_startを,sta_kerに名称変更する.ただ
471し,sta_kerはサービスコールとは見なさないことにする.
472
473(6) 非タスクコンテキスト用のスタック領域の設定
474
475非タスクコンテキスト用のスタック領域のå…
476ˆé ­ç•ªåœ°ã¨ã‚µã‚¤ã‚ºã‚’指定するための
477静的APIを新設する.また,この静的APIにより,非タスクコンテキスト用のス
478タック領域のサイズのみを指定することもできる.
479
480 DEF_ICS 非タスクコンテキスト用のスタック領域の定義
481
482○JSPカーネルにおける実装
483定義/実装
484依存規定からの変更
485
486μITRON4.0仕様で実装
487定義または実装
488依存とされている仕様の中で,以下のも
489のについてJSPカーネルから変更する.
490
491(1) アプリケーション向けのインクルードファイルの構成の整理
492
493カーネルを呼び出すアプリケーションからはkernel.hを,SILを呼び出すアプリ
494ケーションからはsil.hをインクルードすればよいものとし,t_services.hと
495s_services.hは廃止する.
496
497また,kernel.hとsil.hのå…
498±é€šéƒ¨åˆ†ã¨ã—てt_stddef.hを用意し,カーネルとSIL
499のいずれも呼び出さないアプリケーションからは,t_stddef.hをインクルード
500すればよいものとする.itron.hは,μITRON4.0仕様との互換性が必
501要な場合に
502インクルードするものとする.
503
504(2) 割込み処理/例外処理関連の型の定義の変更
505
506割込みハンドラ番号の型(INHNO),割込み番号の型(INTNO),CPU例外ハンド
507ラ番号の型(EXCNO)を,ターゲット非依存部で,いずれもuint_t型に定義する.
508
509(3) 処理単位の実行開始/リターン時のシステム状æ…
510‹ã®è¦å®š
511
512処理単位の実行開始/リターン時のシステム状æ…
513‹ã«ã¤ã„て,μITRON4.0仕様に
514おいて実装
515依存であった点を厳密に規定し,ターゲットによる違いが生じない
516ようにする.
517
518(4) isig_timの扱いの変更
519
520システム時刻を更新する機構をカーネル内
521部に持つ扱いとし,サービスコール
522としてのisig_timは廃止する.
523
524(5) カーネルの用いる領域の指定方法
525
526JSPカーネルでは,カーネルの用いる領域はすべて自動割付けであったが,ASP
527カーネルでは,タスクのスタック領域と固定長メモリプールの固定長メモリプー
528ル領域については,静的APIでå…
529ˆé ­ç•ªåœ°ã‚’指定することもできるものとする(自
530動割付けもサポートする).
531
532(6) カーネル管理外の割込みの扱いの規定
533
534JSPカーネルではターゲット毎に定めていたカーネル管理外の割込みの扱いを,
535ASPカーネルでは,TOPPERS標準割込み処理モデルの規定に準拠して,可能な範
536囲で標準化する.ただし,NMI以外にカーネル管理外の割込みを設けるかや,ど
537の割込み優å…
538ˆåº¦ã‚ˆã‚Šé«˜ã„ものをカーネル管理外とするかは,ターゲット毎に定
539める.
540
541○システムコンフィギュレーション処理の見直し
542
543システムコンフィギュレーション処理をå…
544¨é¢çš„に見直し,システムコンフィギュ
545レーションファイル中におけるC言語のプリプロセッサディレクティブの扱いと
546静的APIのパラメータの分類を変更した.
547
548○拡張パッケージのサポート
549
550ASPカーネルでは,いくつかの拡張機能を実装
551するために,次の拡張パッケージ
552をサポートしている.
553
554・ミューテックス機能拡張パッケージ(優å…
555ˆåº¦ç¶™æ‰¿ãƒŸãƒ¥ãƒ¼ãƒ†ãƒƒã‚¯ã‚¹ã‚’除く)
556・メッセージバッファ機能拡張パッケージ
557・オーバランハンドラ機能拡張パッケージ
558・タスク優å…
559ˆåº¦æ‹¡å¼µãƒ‘ッケージ
560・制約タスク拡張パッケージ
561・動的生成機能拡張パッケージ
562
563○TOPPERS組込みコンポーネントシステム(TECS)の導å…
564¥
565
566デバイスドライバやシステムログ機能との接続にTOPPERS組込みコンポーネント
567システム(TECS)を導å…
568¥ã™ã‚‹ï¼Žã¾ãŸï¼Œã‚«ãƒ¼ãƒãƒ«ã‚ªãƒ–ジェクトをTECSのコンポー
569ネントとして扱えるようにする.
570
571なお,TECSに対応するための修正は,TECSのé…
572å¸ƒãƒ‘ッケージに含まれており,
573ASPカーネルのé…
574å¸ƒãƒ‘ッケージには含まれていない.
575
576以上
Note: See TracBrowser for help on using the repository browser.