===================================================================== MAixDUino依存部 ===================================================================== (1) 対応しているターゲットシステムの種類・構成 hifive1依存部は,SiPEED社MAixDUinoボードをサポートしている. 搭載しているチップはKendryte:K210(RISC-V RV32IMAC)である. (2) 使用する開発環境と動作検証した条件(バージョン,オプション等) コンパイラはGCCを用いる.動作確認に用いたコンパイラは以下の通りである. gcc version 8.2(GNU MCU Eclipse:riscv-none-embed 8.2.0-2.1-20190425-1021) (3) ターゲット定義事項の規定 (3-1) 割込み優先度 CFG_INTで使用可能な割込み優先度の範囲は,-7 ~ -1 である.タイマー割 込みはMIP_MTIPを使用する.タイマ割込みに優先度はtarget_timer.h中に INTPRI_TIMERとして定義しており,変更可能である. カーネル管理割込み制御としてmieを使用し,カーネル管理外割込みとして, mstatusのmieを使用する. (3-2) 割込み属性 カーネルの割込み属性設定は意味を持たない.なぜなら,本SoCではピン設定 はGPIOに対応しており,割込み属性はGPIOの設定,または,IPの仕様に従う. (4) メモリマップ プログラムはFLASHへデータはRAMへ配置する. リセット後、K210のブートローダがSDRAMに配置、実行を行う. (5) シリアルインタフェースドライバの情報 シリアルインタフェースドライバでは,UART1とUART3を用いる. 通信フォーマットは,115200bps, 8bit, non-parity, 1stopbitである. UART1(SIO1)はUSBシリアルで設定される最初のCOMポート及びArduinoの D0,D1のシリアル出力に設定される.UART3(SIO2)はUSBシリアルで設定さ れる二番目のCOMポートに設定される. (6) システムログ機能の情報 システムログの低レベル出力は,UART1を用いる.通信フォーマットは, 115200bps, 8bit, non-parity, 1stopbitである. (7) システムクロックの変更設定 システムクロックは390MHzに固定である. (8) FPUの設定 FPUを有効にするために、以下のコンパイルオプションを指定する必要が ある.この設定により、非タスク、タスク状態のFPUの使用が有効となる.  -march=rv64imafdc -mabi=lp64d -DUSE_FPU FPUを無効とし、ソフトウェアによるフロート処理を行うには、以下の コンパイルオプションを指定する必要がある.  -march=rv64imac -mabi=lp64 (9)コア2の対応 コア2の設定ドキュメントがないため、コア2はサポートしない. (10) ディレクトリ構成・ファイル構成 ./hifive1_gcc ./Makefile.target ./kendryte-k210.h ./target.tf ./target_cfg1_out.h ./target_check.tf ./target_config.h ./target_inithook.c ./target_kernel.h ./target_rename.def ./target_rename.h ./target_serial.c ./target_serial.cfg ./target_serial.h ./target_sil.h ./target_stddef.h ./target_syssvc.h ./target_test.h ./target_timer.cfg ./target_timer.h ./target_unrename.h ./target_user.txt (9) バージョン履歴 2019/10/11 ・最初のリリース 以上.