source: UsbWattMeter/trunk/asp_dcre/kernel/wait.h

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MIMEにSJISを設定

  • Property svn:eol-style set to native
  • Property svn:keywords set to Id
  • Property svn:mime-type set to text/x-chdr; charset=SHIFT_JIS
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Line 
1/*
2 * TOPPERS/ASP Kernel
3 * Toyohashi Open Platform for Embedded Real-Time Systems/
4 * Advanced Standard Profile Kernel
5 *
6 * Copyright (C) 2000 by Embedded and Real-Time Systems Laboratory
7 * Toyohashi Univ. of Technology, JAPAN
8 * Copyright (C) 2005-2011 by Embedded and Real-Time Systems Laboratory
9 * Graduate School of Information Science, Nagoya Univ., JAPAN
10 *
11 * 上記著作権者は,以下の(1)〜(4)の条件を満たす場合に限り,本ソフトウェ
12 * ア(本ソフトウェアを改変したものを含む.以下同じ)を使用・複製・改
13 * 変・再配布(以下,利用と呼ぶ)することを無償で許諾する.
14 * (1) 本ソフトウェアをソースコードの形で利用する場合には,上記の著作
15 * 権表示,この利用条件および下記の無保証規定が,そのままの形でソー
16 * スコード中に含まれていること.
17 * (2) 本ソフトウェアを,ライブラリ形式など,他のソフトウェア開発に使
18 * 用できる形で再配布する場合には,再配布に伴うドキュメント(利用
19 * 者マニュアルなど)に,上記の著作権表示,この利用条件および下記
20 * の無保証規定を掲載すること.
21 * (3) 本ソフトウェアを,機器に組み込むなど,他のソフトウェア開発に使
22 * 用できない形で再配布する場合には,次のいずれかの条件を満たすこ
23 * と.
24 * (a) 再配布に伴うドキュメント(利用者マニュアルなど)に,上記の著
25 * 作権表示,この利用条件および下記の無保証規定を掲載すること.
26 * (b) 再配布の形態を,別に定める方法によって,TOPPERSプロジェクトに
27 * 報告すること.
28 * (4) 本ソフトウェアの利用により直接的または間接的に生じるいかなる損
29 * 害からも,上記著作権者およびTOPPERSプロジェクトを免責すること.
30 * また,本ソフトウェアのユーザまたはエンドユーザからのいかなる理
31 * 由に基づく請求からも,上記著作権者およびTOPPERSプロジェクトを
32 * 免責すること.
33 *
34 * 本ソフトウェアは,無保証で提供されているものである.上記著作権者お
35 * よびTOPPERSプロジェクトは,本ソフトウェアに関して,特定の使用目的
36 * に対する適合性も含めて,いかなる保証も行わない.また,本ソフトウェ
37 * アの利用により直接的または間接的に生じたいかなる損害に関しても,そ
38 * の責任を負わない.
39 *
40 * @(#) $Id: wait.h 167 2016-03-08 11:37:45Z coas-nagasima $
41 */
42
43/*
44 * 待ち状態管理モジュール
45 */
46
47#ifndef TOPPERS_WAIT_H
48#define TOPPERS_WAIT_H
49
50#include "task.h"
51#include "time_event.h"
52
53/*
54 * タスクの優先度順の待ちキューへの挿入
55 *
56 * p_tcbで指定されるタスクを,タスク優先度順のキューp_queueに挿入する.
57 * キューの中に同じ優先度のタスクがある場合には,その最後に挿入する.
58 */
59Inline void
60queue_insert_tpri(QUEUE *p_queue, TCB *p_tcb)
61{
62 QUEUE *p_entry;
63 uint_t pri = p_tcb->priority;
64
65 for (p_entry = p_queue->p_next; p_entry != p_queue;
66 p_entry = p_entry->p_next) {
67 if (pri < ((TCB *) p_entry)->priority) {
68 break;
69 }
70 }
71 queue_insert_prev(p_entry, &(p_tcb->task_queue));
72}
73
74/*
75 * 待ち状態への遷移
76 *
77 * 実行中のタスクを待ち状態に遷移させる.具体的には,実行中のタスクを
78 * レディキューから削除し,TCBのp_winfoフィールド,WINFOのp_tmevtbフィー
79 * ルドを設定する.
80 */
81Inline void
82make_wait(WINFO *p_winfo)
83{
84 (void) make_non_runnable(p_runtsk);
85 p_runtsk->p_winfo = p_winfo;
86 p_winfo->p_tmevtb = NULL;
87}
88
89/*
90 * 待ち状態への遷移(タイムアウト指定)
91 *
92 * 実行中のタスクを,タイムアウト指定付きで待ち状態に遷移させる.具体
93 * 的には,実行中のタスクをレディキューから削除し,TCBのp_winfoフィー
94 * ルド,WINFOのp_tmevtbフィールドを設定する.また,タイムイベントブ
95 * ロックを登録する.
96 */
97extern void make_wait_tmout(WINFO *p_winfo, TMEVTB *p_tmevtb, TMO tmout);
98
99/*
100 * 待ち解除のためのタスク状態の更新
101 *
102 * p_tcbで指定されるタスクを,待ち解除するようタスク状態を更新する.
103 * 待ち解除するタスクが実行できる状態になる場合は,レディキューにつな
104 * ぐ.また,ディスパッチが必要な場合にはtrueを返す.
105 */
106Inline bool_t
107make_non_wait(TCB *p_tcb)
108{
109 assert(TSTAT_WAITING(p_tcb->tstat));
110
111 if (!TSTAT_SUSPENDED(p_tcb->tstat)) {
112 /*
113 * 待ち状態から実行できる状態への遷移
114 */
115 p_tcb->tstat = TS_RUNNABLE;
116 LOG_TSKSTAT(p_tcb);
117 return(make_runnable(p_tcb));
118 }
119 else {
120 /*
121 * 二重待ち状態から強制待ち状態への遷移
122 */
123 p_tcb->tstat = TS_SUSPENDED;
124 LOG_TSKSTAT(p_tcb);
125 return(false);
126 }
127}
128
129/*
130 * オブジェクト待ちキューからの削除
131 *
132 * p_tcbで指定されるタスクが,同期・通信オブジェクトの待ちキューにつ
133 * ながれていれば,待ちキューから削除する.
134 */
135Inline void
136wait_dequeue_wobj(TCB *p_tcb)
137{
138 if (TSTAT_WAIT_WOBJ(p_tcb->tstat)) {
139 queue_delete(&(p_tcb->task_queue));
140 }
141}
142
143/*
144 * 時間待ちのためのタイムイベントブロックの登録解除
145 *
146 * p_tcbで指定されるタスクに対して,時間待ちのためのタイムイベントブ
147 * ロックが登録されていれば,それを登録解除する.
148 */
149Inline void
150wait_dequeue_tmevtb(TCB *p_tcb)
151{
152 if (p_tcb->p_winfo->p_tmevtb != NULL) {
153 tmevtb_dequeue(p_tcb->p_winfo->p_tmevtb);
154 }
155}
156
157/*
158 * 待ち解除
159 *
160 * p_tcbで指定されるタスクの待ち状態を解除する.具体的には,タイムイ
161 * ベントブロックが登録されていれば,それを登録解除する.また,タスク
162 * 状態を更新し,待ち解除したタスクからの返値をE_OKとする.待ちキュー
163 * からの削除は行わない.待ち解除したタスクへのディスパッチが必要な場
164 * 合にはtrueを返す.
165 */
166extern bool_t wait_complete(TCB *p_tcb);
167
168/*
169 * タイムアウトに伴う待ち解除
170 *
171 * p_tcbで指定されるタスクが,待ちキューにつながれていれば待ちキュー
172 * から削除し,タスク状態を更新する.また,待ち解除したタスクからの返
173 * 値を,wait_tmoutではE_TMOUT,wait_tmout_okではE_OKとする.待ち解除
174 * したタスクへのディスパッチが必要な時は,reqflgをtrueにする.
175 *
176 * wait_tmout_okは,dly_tskで使うためのもので,待ちキューから削除する
177 * 処理を行わない.
178 *
179 * いずれの関数も,タイムイベントのコールバック関数として用いるための
180 * もので,割込みハンドラから呼び出されることを想定している.
181 */
182extern void wait_tmout(TCB *p_tcb);
183extern void wait_tmout_ok(TCB *p_tcb);
184
185/*
186 * 待ち状態の強制解除
187 *
188 * p_tcbで指定されるタスクの待ち状態を強制的に解除する.具体的には,
189 * タスクが待ちキューにつながれていれば待ちキューから削除し,タイムイ
190 * ベントブロックが登録されていればそれを登録解除する.また,タスクの
191 * 状態を更新し,待ち解除したタスクからの返値をE_RLWAIとする.また,
192 * 待ち解除したタスクへのディスパッチが必要な場合にはtrueを返す.
193 */
194extern bool_t wait_release(TCB *p_tcb);
195
196/*
197 * 待ちキューの先頭のタスクID
198 *
199 * p_wait_queueで指定した待ちキューの先頭のタスクIDを返す.待ちキュー
200 * が空の場合には,TSK_NONEを返す.
201 */
202Inline ID
203wait_tskid(QUEUE *p_wait_queue)
204{
205 if (!queue_empty(p_wait_queue)) {
206 return(TSKID((TCB *) p_wait_queue->p_next));
207 }
208 else {
209 return(TSK_NONE);
210 }
211}
212
213/*
214 * 同期・通信オブジェクトの管理ブロックの共通部分操作ルーチン
215 *
216 * 同期・通信オブジェクトの初期化ブロックと管理ブロックの先頭部分は共
217 * 通になっている.以下は,その共通部分を扱うための型およびルーチン群
218 * である.
219 *
220 * 複数の待ちキューを持つ同期・通信オブジェクトの場合,先頭以外の待ち
221 * キューを操作する場合には,これらのルーチンは使えない.また,オブジェ
222 * クト属性のTA_TPRIビットを参照するので,このビットを他の目的に使って
223 * いる場合も,これらのルーチンは使えない.
224 */
225
226/*
227 * 同期・通信オブジェクトの初期化ブロックの共通部分
228 */
229typedef struct wait_object_initialization_block {
230 ATR wobjatr; /* オブジェクト属性 */
231} WOBJINIB;
232
233/*
234 * 同期・通信オブジェクトの管理ブロックの共通部分
235 */
236typedef struct wait_object_control_block {
237 QUEUE wait_queue; /* 待ちキュー */
238 const WOBJINIB *p_wobjinib; /* 初期化ブロックへのポインタ */
239} WOBJCB;
240
241/*
242 * 同期・通信オブジェクトの待ち情報ブロックの共通部分
243 *
244 * この構造体は,待ち情報ブロック(WINFO)を拡張(オブジェクト指向言
245 * 語の継承に相当)したものであるが,WINFOが共用体で定義されているた
246 * めに,1つのフィールドとして含めている.
247 */
248typedef struct wait_object_waiting_information {
249 WINFO winfo; /* 標準の待ち情報ブロック */
250 WOBJCB *p_wobjcb; /* 待ちオブジェクトの管理ブロック */
251} WINFO_WOBJ;
252
253/*
254 * 同期・通信オブジェクトに対する待ち状態への遷移
255 *
256 * 実行中のタスクを待ち状態に遷移させ,同期・通信オブジェクトの待ちキュー
257 * につなぐ.また,待ち情報ブロック(WINFO)のp_wobjcbを設定する.
258 * wobj_make_wait_tmoutは,タイムイベントブロックの登録も行う.
259 */
260extern void wobj_make_wait(WOBJCB *p_wobjcb, WINFO_WOBJ *p_winfo);
261extern void wobj_make_wait_tmout(WOBJCB *p_wobjcb, WINFO_WOBJ *p_winfo,
262 TMEVTB *p_tmevtb, TMO tmout);
263
264/*
265 * タスク優先度変更時の処理
266 *
267 * 同期・通信オブジェクトに対する待ち状態にあるタスクの優先度が変更さ
268 * れた場合に,待ちキューの中でのタスクの位置を修正する.
269 */
270Inline void
271wobj_change_priority(WOBJCB *p_wobjcb, TCB *p_tcb)
272{
273 if ((p_wobjcb->p_wobjinib->wobjatr & TA_TPRI) != 0U) {
274 queue_delete(&(p_tcb->task_queue));
275 queue_insert_tpri(&(p_wobjcb->wait_queue), p_tcb);
276 }
277}
278
279/*
280 * 待ちキューの初期化
281 *
282 * 待ちキューにつながれているタスクをすべて待ち解除する.待ち解除した
283 * タスクからの返値は,E_DLTとする.待ち解除したタスクへのディスパッチ
284 * が必要な場合はtrue,そうでない場合はfalseを返す.
285 */
286extern bool_t init_wait_queue(QUEUE *p_wait_queue);
287
288#endif /* TOPPERS_WAIT_H */
Note: See TracBrowser for help on using the repository browser.