SimpleSample 2009.6.7 初版 2009.6.9 再アップ 《超簡易パッケージの概要》 「3 分でわかる TECS」ということで、cygwin だけで動作する SimpleSample を作ってみました。TECS コンポーネントの要素を理解することができます。 公式リリースのパッケージに入っているものは TOPPERS/ASP カーネル上で 動かすサンプルで、skyeye のシミュレーション環境により PC 上で動作さ せることができる本格的なものです。ちょっと動かしてみるには、ややハー ドルが高いかもしれません。 この超簡易パッケージは cygwin のネイティブな gcc でビルドするようにし ていますので、cygwin がインストールされていれば、他には特に必要ありま せん。ruby, racc もインストールの必要ありません。 ビルドの仕方: % make tecs % make all 場合によっては、make tecs の前に、以下のようにパスを入れる必要がある かもしれません。 % PATH=.:$PATH 実行の仕方: % ./SimpleSample.exe 《SimpleSample の概要》 hello の表示など、ごく簡単な例です。 TECS の本来機能を理解しやすいように、cygwin だけで動作します。 この例では、簡単のために printf を呼び出しますが、実際の RTOS 環境であ れば、出力用コンポーネントを用いた方がよいです。 コンポーネント図: SimpleSample.png コンポーネント記述: SimpleSmaple.cdl に TECS CDL で記述。文字コードには EUC を使用していま す。 ・シグニチャ記述 sSample … 関数インタフェースの定義 慣習として接頭文字 s を付加する シグニチャ sSampleには 2 つの関数 sayHello と howAreYou がある。 セルタイプ tSample の提供する機能となるので、sSample という名前にした。 ・セルタイプ記述 tSimple … 呼び元のセルタイプ tSample … 呼び先のセルタイプ 慣習として接頭文字 t を付加する ・組上げ記述 Simple … 呼び元のセル Sample … 呼び先のセル セルタイプコード: src/tSimple.c … 呼び元のセルタイプコード src/tSample.c … 呼び先のセルタイプコード 【作成環境】 OS: Windows XP SP3 Ruby: V1.8.7p72 (mswin32) Racc: 1.4.5 exerb: 4.8.0 《ライセンス》 【TECSジェネレータ】 TECS ジェネレータ tecsgen.exe の内部に含まれるコードについては TOPPERS ライセンスに従います。TOPPERS ライセンスについては以下のホームページで 確認できます。 http://www.toppers.jp/license.html 【Ruby関係】 tecsgen.exe は Ruby, Racc, Exerb を使用して構築されています。 それらについては、それらのライセンスに従います。 Ruby のインタプリタのソースは、以下の URL のホームページからダウンロー ドできます。 http://www.ruby-lang.org/ Racc のソースは、以下の URL のホームページからダウンロードできます。 http://i.loveruby.net/ja/projects/racc/ Exerb のソースは以下の URL のホームページからダウンロードできます。 http://exerb.sourceforge.jp/